(こちらも、家族が以前にお譲りした際の説明文を拝借します。)オールドマイセン花が踊っています。同じボタン剣の花でも、動きを感じるものと、そうでないものがあります。例えダイナミックな構図であっても、不思議と静かな世界観のものもあれば、構図は決められた様式通りでも、今まで動いていて、たった今止まったように感じ取れるものもあります。それが「筆致」というものでしょうか。双剣上、及びその近辺にキャンセレーションマークはありません。ボタン剣の一級品です。御覧頂きますように、縁の金彩はほとんど取れています。丁度いい具合に取れていると言ったのはマイセン好きの親ですが、私も見ていると何となくそんな気がして来ます。カトラリー傷はほとんど見えませんが、制作された時代を体現する細かなスレ傷はあろうかと思います。7枚目画像では、白磁の滑らかではない箇所を御覧頂けます。陶磁器などは、空気中に長年置かれただけでも、金彩等が疲弊します。同様に、全く外的要因が無かったとしても、自ずと内からの劣化は進みます。良いコンディションとは思いますが、あくまで制作後100~140年程が経過しているアンティークを見る眼での感想であり、近代~現代に作られた新品とは似て非なるものです。上記、御理解を頂いた上で気に入って下さる方にお譲り出来たらと願っています。直径 : 約 22.0 cm